2020.11.14
就職活動対策の学習法その3として、今回は非言語能力の中の「数的推理」に焦点を当てて、学習方法をご紹介します。
数的処理とは簡単に言えば計算問題です。計算問題とはいえ、結構いろんな種類の計算問題が含まれています。対策本を読んでも分かるとおり、単純に式の計算をすれば良い「割合」「損益算」「料金の割引」「料金の分割払い」「料金の精算」のようなものもあれば、一次方程式を作れば解きやすい「仕事算」「水槽算」「速さ・距離・時間」「時刻表」「旅人算」「通過算」「流水算」もあります。また連立方程式(二元一次方程式)を作ればわかりやすい「和差算」「鶴亀算」「年齢算」「濃度算」などもあります。いずれにせよ、中学校までの数学(ほぼ中学校1年生までに習います)が分かっていれば解ける問題ばかりです。
ただし文章題ではありますが、どれもこれも中学入試に出てくる問題のレベルで、単純に「計算をしなさい」という問題ではありません。そこにはいくつかのスキルによる総合力が求められます。解くには、次のような手順が必要です。
1)文章を読んで何を答えなければいけないかを考え、
2)それに応じて式を作り(定式化すると言います)、
3)できた式を解く。
この3ステップを絶対にクリアしなければなりません。実はこのうちの1と2をしっかりできない人が多いことも分かっています。2は数学の能力なのですが、1については長文読解力です。1の読解力の部分で何を答えないといけないのかが理解できないと、答えようがありません。BASIC.StudyCampではこの1~3を測定しているのですが、1の問題の平均正答率は45~50%程度。2は40~45%で、3は50~55%程度になっています。最も正答率が低いのは2の定式化なのですが、1の読解力もかなり低い部類でしょう。文章を論理的に読む能力の不足が足を引っ張る結果となっています。
そのため、もしSPIや公務員試験で出題されるこの領域の問題が苦手な方は、まずは
「その問題は何を答えなければいけないのか」
を理解する練習から始めるのが良いかも知れません。特に論理的に文章を読む練習は大変重要です。
その上で文章から拾い出した数字を使って式を作れるようになりましょう。ここまでができれば、計算自体は難しくないので、キチンと解答できるはずです。自分はどこのステップが苦手なのかをしっかりと見きわめ、そこを練習するようにしましょう。
そして最終目標は、1問を2分以内に解答することです。1~3のステップをできるかぎり短い時間で行えるようになれば、就職試験で有利になります。
Written by T.T.Yamada
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