2021.07.23

発想を広げる「マインドマップ」

今回もデジタル教材開発について考えてみましょう。特に「デジタル教材」として、パソコンやタブレット、スマートフォンでの学習を行う前提で。今回はアイデア発想法です。
現場で教えている教員や講師の方々も、GIGAスクール構想で渡されたタブレット、DX化ということで整備されたパソコン、そしてなによりも新型コロナ感染拡大を受けてZoomなどのオンライン講義・研修を余儀なくされ、困っているのではないでしょうか。これまでの板書形式や紙に印刷された教材からの脱却が求められているでしょうから、そのお役に立てればと考えています。

何か新しいことを始めるとき、どの様にしてアイデアを出せば良いのか。
「こんなことを考えたけど、上手く行きそうにないしなぁ」
と、いろんなことを考えては、毎回ダメ出しをするという行動を繰り返しているなら、その時は発想力の出番です。

では、発想力をサポートするフレームワークにはどのようなものがあるのでしょう。例えば「6W2H」「なぜなぜ分析」などがありますが、筆者のお薦めは「マインドマップ」です。
マインドマップは中心にキーワードを一つ置き、そこから思いつくワードを書き出していく手法です。書き出したワードを新たなキーワードとして、そこからさらに思いつくワードを書き足していくことで、大元のキーワードからどんどんアイデアを広げていくことができます。言ってしまえば「連想」でアイデアを広げていくやり方です。
また、ワード同士が関連している場合は、お互いを線で結ぶことで、それまで見えていなかったワード同士の繋がりを発見することができます。

弊社STEAM教材で使われているマインドマップ

このようにして広げるだけ広げたら、その中からアイデアとしてまとめられそうなものを抽出していきます。やり方としては、もう一つ別のマインドマップを作り、必要なワードだけをそちらに移すのです。もし消してしまうと、あとでワードを追加したくなったときに思い出すのが大変ですから。もちろんデジタルで作業をしているのであれば、コピーしてから不要なものを消すという方法でも構いません。
もし不足しているものがありそうな場合は、もう一度マインドマップにワードを追加していきましょう。その際は、元々のマップに存在していなかった内容でも構いません。

このようにして連想でアイデアを広げていくやり方は、他にも「マンダラート」というフレームワークもあります。使い勝手が良いと思えるのであれば、その他のフレームワークでも構いません。ビジネス現場では多種多様なフレームワークが目的別に整備されていますので、例えば「ビジネスフレームワーク図鑑(翔泳社刊)」などを参考にするのも良いでしょう。

Written by T.T.Yamada


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