2023.07.03

創造力!子どもと「つくる遊び」を増やしてみた① -絵本・児童書から-

今年度の私担当のコラムでは、教育的なテクニック(?)を使いつつ、つくる遊びの充実を試みてみることにしました。この背景に、幼い我が子があります。暇さえあればサブスクのアニメやゲーム、漫画に耽る姿を文字通り毎日目にするようになり、自分の過去はめちゃくちゃ棚に上げて大いに不安になったからです。 

私自身、これらの娯楽が好きです。しかし、観て・読むだけ、決まったゴールを目指すだけ、目ばかり使って他人の創作物をただ消費するだけだとすると、ひどく遊びが偏っています。子どもの近視も進行するでしょう。さらに、AIの時代にも創造力は求められるスキルだと言われていますので、教育ママとしては当然子どもの創造力を育みたい遊びも、つくる側にもっと回ってみてほしい!そんなエゴが噴出したわけです。 

では、どうするか。子どもにつくる遊びをもっとしてほしいのであれば、「つくる遊びを親子で楽しむ環境を日常に構築する・時間を増やせばよい」、このように考えました。子どもがお絵描き等よりアニメ鑑賞等を好んでするのは何故だろう?と考えた結果、やはり当然でした。私や夫が日々読書・アニメ・ゲームに興じてみせているのです。室内環境がそれらに最適化されているのです。結局、先のコラムでも書いた通り、環境が我が子の習慣をつくっていたわけです。  

過去に、子どもがとても自発的につくる遊びを始めたことがありました。きっかけは、作り方の載っている子ども好みの絵本・児童書です。かこさとしさんの「うさぎのパンやさんのいちにち」を見た子どもは熱心に「作りたい!」と言い、かわいらしい動物と私が好きなコックカワサキのパンができました。

てづくりパン

同様に、ふくざわゆみこさんの「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」では「また食べたい」と思うほど美味しいゴツゴツしたチョコができ、

お菓子づくり

あんびるやすこさんの「ムーンヒルズ魔法宝石店」では色々なアクセサリーを作り、周囲にプレゼントしていました。 

屋内, テーブル, 小さい, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明

このように、①作り方の載っている子ども好みの絵本・児童書をざっくり検閲してから調達する ②①を読んで作り方を知り、③つくることを一緒に楽しみ、④できた物を使って楽しみ、「こんなのできたの!」等とポジティブなフィードバックをするのも、つくる遊びを充実させていく一つのメソッドだと考えています。 

当然ですが、そもそも子どもが知らないことは、楽しみようがありません。この「本」のように、つくる遊びにつながる楽しい導線を準備し、親も目一杯その遊びを楽しむのです。 

つくる遊びを親子で楽しもうにも、忙しくて休日にしか、たまにしかできないこともあると思います。それでも、体験を積み重ねていくことで子どもの創造力は育まれ、ものづくりの楽しさへの理解は深まるでしょう。親自身の創造力を鍛えるトレーニングにもなると考えています。 

Written by H.Owa


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