2020.11.21
就職活動対策の学習法その4として、今回は非言語能力の中の「判断推理」に焦点を当てて、学習方法をご紹介します。
判断推理はベン図などを扱う「集合」、論理展開が必要な「推論」「命題と論証」、そしてそれらの思考順序や手順を応用した「法則性」「命令表」「暗号」「PERT手法」「ブラックボックス」「物の流れと比率」などが含まれます。「法則性」以降の出題カテゴリは数的推理と同様、解くための手順がある程度形式化されています。ですから解き方の手順をしっかりと確認しておけば、それほど難しくありません。
例えば「物の流れと比率」の問題は、入口から出口までの間の計算手法がしっかりと定められています。ですから、1ステップずつ順番に数字を書き込んでいくことで、そう難しくなく答えを求めることが可能です。一方、「ブラックボックス」はその逆で、計算後の値が提示されていますので、計算ルールを推測するわけです。これらは考え方が対になっていますから、一緒に学習すると効率よく解き方を身につけられるでしょう。
しかし一番の問題は「推論」です。推論の問題は、与えられた情報を基にして選択肢から正解を発見するというものです。例えば
「丸いテーブルに8人が座り、コーヒー、紅茶、ジュースの中から1つずつ注文した。ア~オが正しい場合、確実に言えるのはどれか。」
の様な問題です。ただし、この問題を見てもわかるように、明らかに正解という選択肢というのが用意されていない問題もあります。つまり正しいものを見つけるというよりも、正しくないと判断できた選択肢を削っていくことによって、消去法で正解を探っていく問題もあるということです。
また、似たような問題として
「A,B,C,D,E,Fの6つのチームがリーグ戦を行った。勝敗の結果は次の通りであった。Fが勝った相手はどのチームか。」
というものもあります。1つ目も2つ目も、重要なのは図示してみることです。1つ目の問題はキチンと丸テーブルと8つの席を描き、条件を1つずつ当てはめていきます。一方2つ目の問題も勝敗を記載する星取り表を作成し、1試合ずつ勝敗を書き込んでいきます。そうすれば、選択肢の中で条件に合うものを見つけることができます。 つまりこの手の問題は、しっかりと図を描きながら条件を詰めていけば、必ず解けるようになっているのです。数的推理の問題は裏技のような解き方もありますが、判断推理は正攻法で解くのが最も近道です。
Written by T.T.Yamada
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