2025.04.02
今回から教育コラムのテーマが、2025年度用に変わります。
今年度は、教育業界のキーワードを取り上げ、その解説とともにナスピアの考えやサービスの展望についてご紹介します。
第1回目は「リメディアル教育」について。
概要としては、高等教育機関が行う基礎学力・スキルを強化する教育的支援のことです。日本リメディアル教育学会では「学習・学修支援」とすると共に、より広範にカレッジワークを支援する概念と定義しています。
かみ砕いた表現をするなら、「補習」を原点とした学習支援全般を指しますが、専門的な分野の前に前提知識を学ばせる「予習」のようなものも含め、広い意味合いで使われる用語です。
この言葉が業界でメジャーになった背景には、一般的に「ゆとり教育」と「入試の多様化」があるとされています。
ゆとり教育による学力低下について声が上がる中、さらに入試の多様化(推薦やAO入試など)によって、学力テストの結果に左右されず入学する学生が出てきました。
掘り下げれば、大学がユニークな入試形態や学部学科を創設し始めたのは、すさまじい速さで多様化が進む社会への対応と、少子化の中で入学者数を確保するための施策ですから、その必要性は理解できます。
しかし、入学時点の学力に差があり、講義についていけない層が生まれるようでは、入学者数を確保できたとしても本末転倒です。
その差を埋めるための「リメディアル教育」というわけです。このとき場所・時間を問わず取り組めるeラーニングが、入学前の課題として利便性が高く、注目されました。
では、そのニーズに対して、ナスピアはどのようにアプローチをしているのか。
あらかじめことわっておきますと、弊社の入学前教育用eラーニング「BASIC.StudyCamp」は、単純な『5教科のリメディアル教育』ではありません 1。その性質や工夫・取り組みについては、以前のコラムもご覧ください。
このコンテンツは、ありふれた「5教科の学力」よりも独自の視点をメインに据え、「学生・社会人の必須スキル」を育成、授業 → 講義 → 社会という学びの変化をサポートします。
その中核となるのが、「大学生・社会人基礎力」。
大学以降の学習は、高校までとは性質が全く異なります。今までは授業を聞き内容を把握する「受け」の学習で十分でしたが、大学では「自分のやりたいこと」を見つけ、積極的に知識を深めて、応用する…そんな「攻め」の学習姿勢が強く求められます。
そのために必要なのは、5教科の知識だけでなく、「聴く」「読む」「書く」「調べる」などの、大学生・社会人基礎力とも呼べるスタディスキルだ、というのがナスピアの考えです。
このスキルは、大学のレベル・分野に関わらず誰もが等しく習得すべきで、どれだけユニークな学部・学科・専攻でも役立ちます。
とりわけ、入試の難易度がそこまで高くない学校では、入学者の学力のばらつきが大きく、教科学習を重視したリメディアル教材をお求めの場合が多い印象です。
しかし、まさにそういった学生層にこそ、今後必要不可欠な「大学生・社会人基礎力」を理解し、習得してほしい、と考えます。
Written by Y.Nakai
新聞記事を使ったeラーニングで「社会人基礎力」を養成
独自に定める『8つの力』を身につけよう
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